今とても広い意味で使われていますが、抑うつ気分や死にたい気分に代表される精神症状や、倦怠感や不眠・過眠、頭痛などの身体的な症状が、少なくとも二週間以上続く病気です。
これらのうつ症状というのは、他の病気に二次的な症状としても起こりうるし、二週間までとはいかないにしても、誰もが大なり小なり経験があるかもしれません。
でもうつ病は、これらの症状が幾つも何週間も何か月も続きます。本当に苦しい病気だと思っています。
「体が重い」という訴え一つとっても、尋常じゃない重さなんです。「死にたい」という気持ちも、辛くてそう思ってしまうというレベルではなく、繰り返し繰り返し頭からこびりついて離れないんです。話すのも億劫で、何をどのように話すのかさえ頭が思うように回らないんです。
だからといって、血も出ないし、包帯も巻いていないし、レントゲンでも写らないし、松葉づえもついていないので、周囲からは見えない・・・・。
とても孤独で苦しい病気だと思います。
他の二次的な症状としてのうつ、ではない「うつ病」であれば、適切な休息・適切な処方・適切な対応で半年〜10か月程度で回復して、再発予防も入れて1年程度で治るとされています。なので、長期間・・・長年うつ病ですとなると、どこかで「適切な○○」が不足している状態なのだと思います。
こちらでは「困っていること」を伺いする中から、必要であると見立てれば信頼できる医療機関をご紹介し、そこで行われる薬物療法やその後の回復の過程について詳しくご説明します。
また、長期に渡り変化がない場合は、何が変化を阻んでいるのかを見立て、それに合わせたご説明や対応をいたします。また、精神療法が功を奏する場合はそれを行います。